
黒沼 電蔵
物理の教鞭をとっている
店員に対する態度が悪い

波多野さん
勉強が苦手な女の子
どんな相手にも分け隔てなく接する

光井くん
勉強が得意な男の子
人当たりはいいが本音が見えない
はじめに

前回は「速さ」と「速度」の違いを勉強したのう。

うん!
速さ = 移動距離 ÷ 時間
速度 = 変位 ÷ 時間
だったよね。

そして、速度には向きがある。

そうじゃ。
今回は、実際に物体を動かしながら、「位置」と「時間」の関係をグラフで見てみよう。
まずは物体を動かしてみよう

今回は、3つの動きを切り替えられるようにしておる。
「ゴールまで進む」
「途中で停止」
「戻る」
物体の位置と時間の関係を表すグラフも同時に表示される仕組みじゃ。

つまり、実際の動きを見ながら、グラフがどう変化するのか確認できるわけですね。

いい感じにまとめてくれたね。
もう、きみが解説したらいいんじゃないかな。

面倒くさいな、この人…。

わぁ!
物体が動くのと一緒に、グラフも伸びていく!

うむ。ここからはいくつかの場面について解説いこう。
それにしても、い~い笑顔じゃ。それに比べて…。

今日はいつにもまして、当たりが強いですね。
ゴールまで進む

まずは、「ゴールまで進む」を選んでみよう。


物体はゴールまで進んでいるよ。

グラフは右上がりの線になっていますね。

そうじゃ。
ここで、グラフの縦軸と横軸を確認しておこう。
縦軸は、位置 x
横軸は、時間 t
を表しておる。
つまり、右に行くほど時間が経過して、上に行くほど位置が大きくなるのじゃ。

じゃあ、右上がりになるのは、時間が経つにつれて位置が大きくなっているからなんだ。

その通り。エクスェレント💕
グラフの「傾き」に注目!

グラフの「傾き」が大きいほどゴールに早く到着することになりますね。

ほう、目ざといな。このスケベ!
このグラフの傾きは、
位置xの変化÷時間tの変化
と考えることができる。

……あれ?
それって前回勉強した「速度」のことじゃない?

いい目の付け所じゃ。素晴らしい。
つまり、
x-tグラフの傾き = 速度
なんじゃ。

x-tグラフを見るだけで「速度」が分かるんだ!
途中で停止した場合

今度は「途中で停止」を見てみよう。


さっきと同じように動いているね。グラフも右上がりの線になっているよ。

ところが、ここで止まる。


ほんとに止まっちゃった!

でも、グラフは止まっていません。

ということは……、時間は進んでいるけど、位置は変わってないってことかな?

そういうことじゃ。
時間が経っても位置が変化しないから、グラフも水平に進むのじゃ。

水平ということは「傾き」が0ということですね。

そう、だから「速度」も0じゃ。
「戻る」とどうなるか

では、途中で折り返した場合を見てみよう。
グラフはどうなっているかな。


右下がりに進んでる!

そうじゃ。時間は進んでいる。
しかし、物体は戻っているので、位置は小さくなっていく。
だから、グラフは右下がりになるんじゃ。
「右下がり」ってことは……?

あれ?
右下がりってことは、「速度」がマイナス?
でも、「速さ」がマイナスって言わないよね?
どゆこと?

うむ。ここで前回の話につながるんじゃ。
「速さ」には向きがない。だから「速さ」がマイナスとは言わないのじゃ。
一方、「速度」には向きがある。

戻っている時には「速度」が負になるってことですね。

その通り。
「グラフの形を見るだけで、物体の動きを読み取れる」
これがx-tグラフの面白いところで今回一番大事なことなのじゃ。
今日のまとめ

今日は、x-tグラフの見方が分かってきたよ!

では、最後に整理しておこう。
・縦軸:「位置」
・横軸:「時間」
・グラフの傾き:「速度」
傾きが大きい → 速く進む
傾きが0 → 止まっている
傾きがマイナス → 戻っている

x-tグラフを見れば、物体が「どこにいるか」だけでなく、「どの向きに、どれくらいの速さで動いているか」まで読み取れるのじゃ。
次回 v-tグラフ

次回は「位置」ではなく「速度」に注目してみようかの。

速度をグラフにするの?
でも、それを見て何がわかるの?

それは、次回詳しく解説しよう。
まぁ、どうしてもと言うなら、この後二人っきりで特別授業をしてあげようかの。

光井くんはいつまでいるつもりかね。
早く帰りなさい!

特別授業するなら、参加させてくださいよ…。

次回でいいや。
先生、さよならー。

うん。さようなら……。
